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はまってた小説達 
とりあえず読んだので4月からずっと紹介したかったけどなんか暇がなく・・・
今頃紹介。
文庫化を記念して! なのになぜか紹介はハードカバーの方。この表紙があまりにもこの小説を表わしていて、これ以外に考えられなかったので。

私の男私の男
(2007/10/30)
桜庭 一樹

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ハードカバーは中身も本も重すぎて買う気がしなかった。文庫なら少しは軽くなる気がして。
内容はやっぱりアマゾンのレビュアーに任せるとして、私なりの感想を。

ぬれば多しと聞いてたのですが、まあ私は大丈夫だろう(?笑)と思っていたのですが、やはり濃かった・・・。
全体的にぬめるような、密度の濃いねっとりとしたお話は娘と父親というタブーな関係をより露わにして読む側にひどく嫌悪感を持たせます。

現在のただれた恋のなれの果てのような「今」から少しずつ過去にさかのぼるお話は特に目新しい表現方法ではないのにすごく新鮮に感じます。イメージとしては誰が殺したか最初にわかってしまってる刑事コロンボのような。
私は最後まで読んだ後、何度も最初の序章を読み返してしまいました。

上品で美しくて、そしてどうしようもない程駄目な男、でも自分の為なら常識をはずれた恐ろしい事でも軽々としてしまう男を振り払えないまさに「情」が話の全体を漂っています。

せい描写の女性作家ならではのリアルさに比べて心理描写、とりわけ父親側の心理が殆ど書かれていず、まるで幻想的な殺人事件と相まって、書かれている出来事は全て女である娘側、もしくは父親側の空想ではと思える程です。

レビューでは、気持ち悪いこれは文学か、と評価ゼロの方と素晴らしかったと評価される方に真っ二つに分かれる面白い作品です。親子間のきんしんそうかんを扱っている上にあえて気持ち悪い程濃い表現をされているので仕方ないかもしれません。

ですが私の感覚ではそれほど人の心に何かを残した作品というのは(気持ち悪いというものでも)もうすでに文学なのではないかな、と思うのです。今まで桜庭さんの作品は全く好きではなかったのですが、この作品は凄いです。まさに作者渾身の作品です。


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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
(2010/04/08)
湊 かなえ

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これも読んだ!ちょっと心理的にわからないところもあるけど・・面白かった。
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